跛行と爬行は何が違うの?





看護記録を見ていると跛行(はこう)と爬行(はこう)の2つの言葉で表現されていることがあります。

このあたりの言葉の定義について改めて調べてみました。

跛行の定義

三省堂(大辞林):片足をひいて行くこと。

難読後辞典:びっこをひいて行くこと

跛行・・・ウィキペディアでは、外傷、奇形、その他の疾患により正常な歩行ができない状態。

爬行の定義

三省堂(大辞林):はって進むこと。

ほふく前進のような意味があるのでしょうか?

跛行は差別用語なの?

跛という文字に、びっこという訓読みがあります。
このびっこという言葉には差別的意味が含まれているとして、県知事などが障害者福祉の話をしているときには非難を浴びています。かといって、爬行が正解なのかといわれると間違いです。
差別用語として認識されているのはびっこという言葉の音、つまり訓読みであり、漢字ではありません。

医学用語にも⚫⚫性跛行と表現されるので、ちゃんと「ハコウ」と音にすれば問題ありません。

また、びっこという言葉に敏感な方もたくさんおられるようなので、
説明するときなどは使用しないようにしましょう。

☓びっこひいているね
◯少し右足の上がりが良くないみたい、引きずってしまっているなど
状態を表現するほうがいいと考えます。

言葉の表現によって壁を作ってしまってはその後の治療にも影響し、
強いては患者さんの回復にも関わることになりかねませんからね

言葉は選んで使いましょう(^^)

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