【質問】看護学生をしています。今しておくべきことってありますか?
看護師として何を学ぶべきなの?
看護学生から質問を頂いたので、質問にお答えいたします(^^)
看護学生のうちに何をしておくべきか。
これははっきり言って、この先どうやって過ごして行きたいかに尽きます。
だって、自分の人生だから誰彼にいわれれてそうですねって生き方はきっとすきじゃないんじゃないかなって思うからです。
でも、そんなこといったらもともこもないのでちょっと真面目にお答えします。
看護師として実践する上で学んでおくべきことは、
ずばり、
①現状の医療を理解すること。
②今後の医療を理解することです。
そして、今後医療をどの様に提供することが人々の幸せにつながるかということを考え続けることで多様化する生き方、そして地域差、経済的格差など多くの問題に対応する力となると思います。
もちろん、看護師として実践する基本的な技術や知識は必要です。
知識に関しては、国家試験があるのであれが国の定める看護師の知的水準となりますので、習得すべきは技術となります。看護学生のうちにできることは、まず教科書に書いてある技術の根拠を理解し、実践に活かすための応用を臨床で学ぶことです。
臨床は原理原則を意識しつつも様々な理由によって技術の方法が異なります。
安全で安楽でという基準を満たしつつどのようにサービスを提供することができるかを突き詰めて考えています。
どうして、こうやっているんだろうを深く追求してみてください!
あとは、看護教育中で語られる機会がとても少ない経営や政策に対する興味をもっと持つとよいと思います。ほとんどの看護師は経営には興味がないので、どうなるかといったら、売上に固執しないパフォーマンスの悪い働き方をします。
診療報酬体系によって、報酬は一元化され、看護師独自に収益をあげることはほぼ不可能です。
一部感染管理者が職務を行うことによって加算算定されるものもありますので、独自の収益とは言いづらいですが、資格を持つことによってメリットもあります。
一般の看護師はどの様に収益増に貢献できるのか?
ここがとても重要な視点です。
収益の構造は簡単に言えば、
収益 = 収入 - 支出 です。
とても単純ですが、これだけです。
あとは、収入は何かといったら多くの病院は診療報酬によって収益を得ているため、どんな手術や治療をしたらいくらというのが決まっています。
つまり、患者数を増やすことが収益には必要です。
悪いこと考えれば、必要の内治療を進めて治療するとか。
これはかなり悪いですが、多くの患者さんが必要ですといわれれば不安になり治療を進められれば受けるしかない、あとはいつ受けるかという状態になります。
本当に良い医者は、このぐらいまできたらそろそろ手術を考えたほうがよいと、落ち着いて考える時間を作ってくれる医者だし、他にもこの専門ではこの先生もお勧めしますので、意見を聞いて考えてみてくださいとセカンドオピニオンを進める先生でしょう。
では、支出は何?
これは、支出の3割程は人件費です。
つまり従業員、看護師も含まれています。
看護師を増やすことで病院としてのメリットは何か?
実は、あまりないんですよ。特別加算算定がされるような認定看護師や専門看護師でない限り。
つまり、人を増やせば増やすほど人件費は肥大化し、収益が少なくなる。
収益が少なくなれば、新しい機材を買ったり、勉強会をしたり、報酬を上げることだってできません。無駄な超勤を削減するだけでも、年間通せばかなりの額になります。
就業後、記録を書くことで超勤している看護師が多い中、その業務を効率化すれば大きな収益になるということで、記録の記載方法や記録の媒体などが模索されています。
ここが経営的視点です。
経営に携わりたいと思う人が、今のうちから、医療経営士という資格を取得して、病院やクリニックなどの医療経営をサポートするコンサルタントとして働く道を考えるのもいいかもしれませんね。
看護師として今の医療にどのように関わり、多くの人の健康に携わりたいか結局この軸を早く持つことが自分のキャリアの基礎を築き、やるべきことが見えてくると思います。
看護学生として今何をすべきでしょうか?
この答えは、やっぱり、
看護教育を受けている中、興味をもって取り組みたいことを明確にし、
そのことを深く学ぶ機会や時間を作ることです。
これをしっかりと取り組めれれば、
将来あなたは人から求められる看護師になれます!
⚫参考サイト
◆医療経営士になるためには
→医療経営士 認定試験について