肝硬変で表れるメデューサの頭って何?
慢性進行性肝障害の末期症状が肝硬変です。
肝臓が線維化して固くなり、門脈圧亢進(門脈から先の小血管に血流が行かなくなり、門脈内に血液がうっ滞し、門脈の血圧が高くなる)状態になります。
門脈圧が約250mmH2O以上になると側副血行路に大量の血液が流れようとし、その場所の血液が異常に高くなります。そのため次のような症状が出てきます。
(イラスト引用:MedicalNote)
- 食道静脈圧が高くなり、食道静脈瘤ができます。
- 腹壁表皮静脈に大量の血液が流れるために、静脈瘤ができます(メデューサの頭)
- 直腸静脈圧が高くなり、痔疾患になりやすくなる
肝硬変になると浮腫、腹水、消化管出血などが生じ、肝臓癌発生の危険率も高くなります。
参考画像
メデューサの頭
(画像引用元:Cirrhosis and Ascites – Just In Time Medicine)