肝硬変で表れるメデューサの頭って何?





慢性進行性肝障害の末期症状が肝硬変です。

肝臓が線維化して固くなり、門脈圧亢進(門脈から先の小血管に血流が行かなくなり、門脈内に血液がうっ滞し、門脈の血圧が高くなる)状態になります。

門脈圧が約250mmH2O以上になると側副血行路に大量の血液が流れようとし、その場所の血液が異常に高くなります。そのため次のような症状が出てきます。

(イラスト引用:MedicalNote

  1. 食道静脈圧が高くなり、食道静脈瘤ができます。
  2. 腹壁表皮静脈に大量の血液が流れるために、静脈瘤ができます(メデューサの頭)
  3. 直腸静脈圧が高くなり、痔疾患になりやすくなる

肝硬変になると浮腫腹水消化管出血などが生じ、肝臓癌発生の危険率も高くなります

 

参考画像

メデューサの頭

(画像引用元:Cirrhosis and Ascites – Just In Time Medicine

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